Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

バッカスの酒宴 5

 
タケルの近くには酒田さんとミィナがいる・・・。
酒田さんが・・・顔を右手で押さえて・・・何か痛そう・・・。
 「どうしたんだ、あんたら?」
とは聞いてみたが、ミィナがいる状況で、片方が痛い思いをしているなら、
何があったか想像は難くない。
 やられたな・・・、酒田さん。
ここは「どうしたんだ?」というよりも、「何しでかしたんだ?」と聞いた方が良かったのかも。
ミィナは、タケルの顔を見ると、素っ頓狂な声をあげた。
 「聞いてよ! くぉのオヤジがよぉ!
 人の足、じろじろ見やがるんだよ!
 だから一発、お望み喰らわしてやったんだよ!」
相変わらず、何てガサツな女だ・・・。
タケルは二人に対して呆れた視線を向けようとするが・・・、
刺激してはまずい・・・、やっぱりこの視線は酒田さんに・・・。
 「酒田さん、セクハラはちょっと・・・。」

当のおっさんは半分涙を浮かべながら反論した。
 「ちげーよっ! ミィナが足の包帯外してる瞬間に目が行っちまっただけだよぉ!!
 どうしたって、ちょっとは心配するもんだろう!?」
うーん、まぁ同じ男のタケルとしては、半分同意するし、
まったくスケベ根性がないとは言い切れないものもあるはずだし・・・。
まぁ、どっちにしてもこの扱いは酷い・・・かもな。
別にタケルも年頃の男だし、女性そのものが苦手と言うわけでもないから、
直球で言いたいことは言える。
 「なぁ、ミィナ?
 お前、今はスサのユニフォームに合わせたショートパンツはいてるけど、
 元はウィグルの裾の長い民族服に慣れてるはずだろ?
 ナマ足出してる事に抵抗ないの?」
 「ん? 全然?
 だってあれじゃ動きづらいだろ?
 かといってミニスカじゃ、いくらあたしだって足上げらんないよ。」
「蹴らない」という選択肢はないのですか、そうですか。