守護女神アテナ 3
アテナがカラダを離そうとする意志を見せると、
サルペドンもカラダをゆっくりと引く。
彼女は一度、その場を噛みしめるように円を描いて歩きはじめた。
特に意味はない。
互いを向き合う必要もないと感じたのだろうか。
「ポセイドン、覚えてる?
年の近かった私たちは、よくデュオニュソスの村で、朝まで飲み明かしたわよね?」
「・・・覚えているさ、
デメテルや、ヘファイストスと一緒にな・・・。
デメテルとは今も親交を続けているようだな。」
「ええ、私の一番の友人・・・。
彼女に何かあったら、私は絶対にそいつを許さない・・・。
あら? 何がおかしいの?」
「いや、可笑しいのではない。
お前たち二人の仲をうらやましく感じただけさ・・・。
今度も、デメテルは私がスサの仲間に正体を隠している事を察すると、
何も言わずに、私の立場を思いやってくれた。
それこそ、オレに対して言いたい事は山ほどあったろうに・・・。」
「ええ、デメテルは強い人・・・、
そしてとても優しい・・・。
私の一番大事な人よ・・・。」
「世界が変わっても、数千の月日が流れても、
この遥かなる故郷に変わらぬ物がある・・・何と尊い事だろうか・・・。
この100年にわたる孤独の放浪も報われた気がするよ・・・。」
「放浪ですって? そのスサとやらの人間どもの集団内でいい気になっていたのでは?」
「気の休まる暇などないさ・・・。
私の能力は仲間のいる戦いには一切使えない・・・。
地底世界の者が持つ長寿を、彼らに悟られてはならない。
スサが代替わりした時には、しばらく身を潜め、
まるで父親から息子に世代交代したかのように、自らの登場を演出せねばならなかった。
自分に鎖を巻きながら、やれるだけの事をしなければならないのだ。
仲間はいるが・・・全てを晒せる者など・・・。」
「・・・そして、今また、決着をつけにきたと言うのね・・・?
この地底世界全てを巻き込んで・・・。」
そしてとても優しい・・・。
私の一番大事な人よ・・・。」
「世界が変わっても、数千の月日が流れても、
この遥かなる故郷に変わらぬ物がある・・・何と尊い事だろうか・・・。
この100年にわたる孤独の放浪も報われた気がするよ・・・。」
「放浪ですって? そのスサとやらの人間どもの集団内でいい気になっていたのでは?」
「気の休まる暇などないさ・・・。
私の能力は仲間のいる戦いには一切使えない・・・。
地底世界の者が持つ長寿を、彼らに悟られてはならない。
スサが代替わりした時には、しばらく身を潜め、
まるで父親から息子に世代交代したかのように、自らの登場を演出せねばならなかった。
自分に鎖を巻きながら、やれるだけの事をしなければならないのだ。
仲間はいるが・・・全てを晒せる者など・・・。」
「・・・そして、今また、決着をつけにきたと言うのね・・・?
この地底世界全てを巻き込んで・・・。」