クラトスとビア 11
仕方ないな・・・。
できれば、手なづけられているだけの動物を攻撃したくはないが、
それこそあの牙で襲ってこられてはタケルもただでは済まない。
天叢雲剣で一気に・・・。
するとどうだろう?
獣オルトロスは後足で立ったかと思うと、
まるで踊り始めるかのようにせわしなく狼狽し始め、
ついには一際大きい悲鳴をあげたかと思ったら、
口から泡を吐いてその場に卒倒してしまったのである。
本当に哀れな・・・。
良かった・・・これで「敵」だけを攻撃できる・・・。
とは言え、あの「ビア」とか言う女性はどうするか?
タケルはふっと後ろの仲間たちの中から、一人、敵を相手するのに相応しい人物を捜し求める・・・。
とは言え、あの「ビア」とか言う女性はどうするか?
タケルはふっと後ろの仲間たちの中から、一人、敵を相手するのに相応しい人物を捜し求める・・・。
いた・・・!
まるで「あたしの獲物だ」と言わんばかりに得意そうに近寄ってきた。
「ミィナ! あっちは任していいか!?」
ニヒッ!
「はいよぉ~! 相手が人間ならあたしの出番だ!」
「だが、まだオレの後ろにいろよ!?
こいつらの能力がまだわからない、出方を待つんだ・・・!」
まるで「あたしの獲物だ」と言わんばかりに得意そうに近寄ってきた。
「ミィナ! あっちは任していいか!?」
ニヒッ!
「はいよぉ~! 相手が人間ならあたしの出番だ!」
「だが、まだオレの後ろにいろよ!?
こいつらの能力がまだわからない、出方を待つんだ・・・!」