Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

クラトスとビア 16

  
今日のミィナの笑顔は「ニヒッ」ではない、
「ニッヒッヒ」だ!
得意気に用意している鞭を片手に、もう一度勝ち誇った笑顔を向ける。
 「別にぃ?
 これまでアルテミスとかデメテルとか、人間離れしたどでけぇのばっかだったけど、
 あんたみたいな女性もいるんだなぁって、思ってさぁ?
 あ? あんた女性で間違いないよなぁ?
 悪ぃ、悪ぃ、胸の大きさで判断できなくてぇ♪」

・・・もはや、ビアのこめかみの血管は、
ビクつく、という類のものでなく、痙攣すら始まっているようだ。
ひょっとしたら、このまま血管ぶちきれて勝負がつくんじゃないか?
それにしても、ミィナ・・・。
いくら自分のほうが(やっと)大きいからって、・・・自分も女なのに・・・。
いや、女性だからこそなのか、
これから、凄まじい戦いが始まりそうな気がする!
 「フッ、フフッ、小娘ぇぇ・・・!
 どうでも、・・・いいけど、覚悟はいいかぃぃっ!?
 自分の顔に口がついていた事を後悔するほど、
 命があることを拒絶すらしたくなるほど、
 むごたらしい責め苦を与えてあげるよぉっ!?」
そんな脅し言葉に怯む彼女ではない。
両手を頭の後ろに組みながら・・・
(自然とミィナの胸がアピールされる形となるが)
とどめの一言を・・・。
 「やだやだ、更年期って、
 あたしもそういう年になったら気をつけよっと。」

バキィンッ!
ビアの足元の岩が砕け散るっ!
 「こ、小娘ぇっ!
 貴様も地上の、あの村人同様、むごたらしぃ死を与えてやるよぉっ!!」
その瞬間、
ミィナの戦闘本能に激しく火が吹いた!!