妖しき歓待者 6
スサの一団が、その町に辿り着いたのは、
まさしく正午を過ぎたころであった。
元来、町の防護というものを考慮していないらしく、
城壁や城門のようなものはない。
ただ、スサという侵入者を警戒しているためだろう、
即席に作られたと思われる柵のようなものが町の入り口に並んでいる。
何名かの兵士も配置されているようなので、
ここは一つ手順良く交渉を進めよう。
もう、ある程度この世界の言語になじんでいるクリシュナが、
緊張気味の兵士たちに声をかけた。
「・・・すでにお聞き及びとは思いますが、
我ら地上より参ったスサの一団、この町を抜け、王都ピュロスへと参りたい。
もし叶うものであれば、この町の主、光の女神アグレイア様にもお目通り願いたいのですが・・・。」
すぐに一人の兵士が、その主への裁可を求めてこの場を後にした。
それまで、残されたメンバーたちは大人しく町の外で静かにしている。
ミィナはやることもないので、今も空を見上げている。
「やっぱり暗ぇよなぁ?」
そうなると、ミィナの挙動を不審に思ったタケルも声をかけずにいられない。
「どしたよ? ミィナ。」
ミィナは口を結んだまま指を空に向け、ちょいちょいと動かしてみる。
釣られたように視線を見上げるタケル。
「ほえ?」
「ほえじゃねーよ、暗い気がしねーか?」
「ああ、そう言われてみれば・・・。」
その様子はサルペドンやマリアも気づいたようだ。
「確かに薄暗くなりましたね・・・、サルペドン気づいてました?って・・・
そうか、そのサングラスじゃわかりませんよね?」
・・・もう正体はバラしてしまっているので、サルペドンもサングラスを外すことに抵抗はない。
彼も、軽くサングラスをずらせて、裸眼で擬似太陽を覗く・・・。
「ふむぅ・・・、奇妙だな。
あまり聞いたことのない現象だ・・・。」
タケルはすぐに一つの疑問が沸く。
「あれって・・・確かヘリオスとか言うオリオン神群がコントロールしてるんだよな?」
「どしたよ? ミィナ。」
ミィナは口を結んだまま指を空に向け、ちょいちょいと動かしてみる。
釣られたように視線を見上げるタケル。
「ほえ?」
「ほえじゃねーよ、暗い気がしねーか?」
「ああ、そう言われてみれば・・・。」
その様子はサルペドンやマリアも気づいたようだ。
「確かに薄暗くなりましたね・・・、サルペドン気づいてました?って・・・
そうか、そのサングラスじゃわかりませんよね?」
・・・もう正体はバラしてしまっているので、サルペドンもサングラスを外すことに抵抗はない。
彼も、軽くサングラスをずらせて、裸眼で擬似太陽を覗く・・・。
「ふむぅ・・・、奇妙だな。
あまり聞いたことのない現象だ・・・。」
タケルはすぐに一つの疑問が沸く。
「あれって・・・確かヘリオスとか言うオリオン神群がコントロールしてるんだよな?」