妖しき歓待者 7
すぐにサルペドンは顔を戻し、タケルの問いに答える。
「うむ、基本的にはそうだ。
太陽の神ヘリオスが、自分が眠っているときですら、ある程度稼動できるように、
特殊な術を以って運行させている。
・・・そういえばだが、この町のアグレイアもその術に参加していた筈だな・・・。
何しろ彼女は光の女神だから・・・。」
そこまで喋ってサルペドンは口をつぐんだ。
自分の喋った言葉に違和感を感じ取ったのだ。
そして、その「引っ掛かり」は、マリアやタケルにも伝染する・・・。
その太陽の光が弱まっている?
それってつまり・・・?
すぐに一つの考えが彼らの脳裏に浮かぶ・・・。
それは術者であるヘリオスか・・・
この町の女神アグレイア自体に、何か不測の事態でも?
そうこうしているうちに、使いの兵が帰ってきた。
アグレイアは、スサの一団を宮殿に迎えるという。
すぐにこのまま、宮殿に立ち寄ってくれとのことだ。
擬似太陽の件は、杞憂だったのだろうか?
タケルたちはほっと胸を撫で下ろし、全員、町の中に入る。
ここでも、町の人々は、警戒心と奇異の目を以って、タケルたちを迎えた。
それは術者であるヘリオスか・・・
この町の女神アグレイア自体に、何か不測の事態でも?
そうこうしているうちに、使いの兵が帰ってきた。
アグレイアは、スサの一団を宮殿に迎えるという。
すぐにこのまま、宮殿に立ち寄ってくれとのことだ。
擬似太陽の件は、杞憂だったのだろうか?
タケルたちはほっと胸を撫で下ろし、全員、町の中に入る。
ここでも、町の人々は、警戒心と奇異の目を以って、タケルたちを迎えた。
何事もなく無事に過ぎることが出来ればいいが・・・。
さて、伝令に走っていた兵士の一人は、役目を終えたせいもあるのだろうが、
落ち着きのない態度で首をかしげている。
当然、町の入り口で待ち続けていた他の兵士は、彼の態度が気になり始める。
「おい、なんだ?
気持ちの悪い動きをするな。」
「あ? ああ、悪ぃ・・・、ちょっと気になることがあって・・・。」
「気になること?」
「ん、ああ、アグレイア様の神殿で、オレの伝令を取り次いだ『神の奴隷』の様子が変でさ、
ビクビクっていうか、そわそわっていうか・・・。」
「単純に、侵入者たちに怯えてるんじゃねーのか?
ハデス様がやられたばかりだろう?
まぁ実際に見ちまえば、そんな怯えるほど粗暴な奴らでもないようだったけどなぁ?」
「ああ、そうかぁ、そうかもしれねーなぁ・・・。」
落ち着きのない態度で首をかしげている。
当然、町の入り口で待ち続けていた他の兵士は、彼の態度が気になり始める。
「おい、なんだ?
気持ちの悪い動きをするな。」
「あ? ああ、悪ぃ・・・、ちょっと気になることがあって・・・。」
「気になること?」
「ん、ああ、アグレイア様の神殿で、オレの伝令を取り次いだ『神の奴隷』の様子が変でさ、
ビクビクっていうか、そわそわっていうか・・・。」
「単純に、侵入者たちに怯えてるんじゃねーのか?
ハデス様がやられたばかりだろう?
まぁ実際に見ちまえば、そんな怯えるほど粗暴な奴らでもないようだったけどなぁ?」
「ああ、そうかぁ、そうかもしれねーなぁ・・・。」