ゼウス対ポセイドン 2
そんな状態は、タケルにとっても居心地がいいんだか、悪いんだか・・・。
彼もミィナの心情には気づいているが、
それを言葉にどう表していいか、わからないのだ。
車椅子の背もたれに上体を預けると、自然とミィナの柔らかいお腹に、タケルの頭が当たる。
ん~・・・
取り立ててミィナに反応はない。
嫌がってる風でもないし、喜ぶわけもないだろうが・・・。
実際、当のミィナも別に悪い気はしていない。
自分のお腹で、タケルの頭が時折揺れるのを黙って遊ばせてやる。
タケル君、調子に乗ってそーっと、頭を寝かし、視線をミィナに・・・。
「んぁ?」
前でも見てろよ、とでも彼女は指先でタケルの頭を弾いてやった。
あいたっ!
二人の間に特に会話があるわけでもないが、傍から見てたら思わず口元が歪む光景に違いない。
おっと? 数メートル隣で、グログロンガが意味深な視線を送っている。
タケルもミィナもほぼ同時に気づく。
・・・でも誰もそのことで口を開けない。
グログロンガは元々寡黙な性質(たち)だし、
ミィナはそういう駆け引きで、悪戯心を抱く性格だが、今はそんな気も起きない。
タケルはタケルで、
本来、悩まなければならないこれからの難題に、気持ちを戻さねば! ・・・と我に返った。
「・・・ミィナ、おい。」
「ん、なんだよ、なんか言いたかったのか?」
「あ、いや、この先、どんな展開になるかオレもわからねーけど・・・、
どんな結果になっても、お前、満足できるか?」
しばらく彼女は考え続ける。
でも実際、その場になってみないと・・・。
「わかんね・・・。
でもいいよ、タケル、お前らはお前らで最善の行動をしてくれよ。
少なくとも、問答無用で暴れることはしねーからさぁ・・・。」
そう言って、ミィナはタケルの右頬に手をあてがった。
ちなみにそれは、グログロンガからは見えにくい角度にしてみた。
おっと? 数メートル隣で、グログロンガが意味深な視線を送っている。
タケルもミィナもほぼ同時に気づく。
・・・でも誰もそのことで口を開けない。
グログロンガは元々寡黙な性質(たち)だし、
ミィナはそういう駆け引きで、悪戯心を抱く性格だが、今はそんな気も起きない。
タケルはタケルで、
本来、悩まなければならないこれからの難題に、気持ちを戻さねば! ・・・と我に返った。
「・・・ミィナ、おい。」
「ん、なんだよ、なんか言いたかったのか?」
「あ、いや、この先、どんな展開になるかオレもわからねーけど・・・、
どんな結果になっても、お前、満足できるか?」
しばらく彼女は考え続ける。
でも実際、その場になってみないと・・・。
「わかんね・・・。
でもいいよ、タケル、お前らはお前らで最善の行動をしてくれよ。
少なくとも、問答無用で暴れることはしねーからさぁ・・・。」
そう言って、ミィナはタケルの右頬に手をあてがった。
ちなみにそれは、グログロンガからは見えにくい角度にしてみた。