Ladyメリーの物語51・52
「彼女」の背後に追いすがる者・・・、
それは薄手のトレーナーを着た小柄な少年、斐山優一だった。
Lady メリーの後をピッタリというわけではないが、
驚異的な跳躍力とスピード、
そして、自分がどのルートを選べばいいかという判断を瞬時に行い、
民家やマンションのベランダ・屋上などを、
ほとんどLady メリーと同じように飛び跳ねて追跡していたのだ。
(どうして!? 何故わたしを追ってこれる!?)
そしてメリーはさらに考える。
(先ほどの男の仇を討つつもりだろうか?)
・・・だが追いすがる少年から、憎しみや怒りの念を感じることはない。
事実、優一にそんなつもりは毛頭なかった。
単純に好奇心・・・、
今まで見たこともない聞いたこともない、人の首を刎ねる女性型の人形・・・、
それが一体どんなカラクリなのか、正体を暴く、
ただそれだけの為に、珍しく心を躍らせて、彼はメリーに追いつこうとしていたのだ。
(先ほどの男の仇を討つつもりだろうか?)
・・・だが追いすがる少年から、憎しみや怒りの念を感じることはない。
事実、優一にそんなつもりは毛頭なかった。
単純に好奇心・・・、
今まで見たこともない聞いたこともない、人の首を刎ねる女性型の人形・・・、
それが一体どんなカラクリなのか、正体を暴く、
ただそれだけの為に、珍しく心を躍らせて、彼はメリーに追いつこうとしていたのだ。