メリーさんを追う男 挿入話「語られない物語」3-2
「・・・支部長こそ、美香殿に特別な気持ちを抱いていました。
あなたはご存じないかもしれませんが、支部長は美香殿にかつて命を救われたのです・・・。
お二人が、互いに特別な感情を抱いていたのは、我々も知ってました・・・。
ですが、二人の立場は、決して結ばれることのない運命。
みんな・・・敢えて、その件には触れないようにしていたのです・・・。
そして、今度の世界侵攻にも、最後まで反対していたのが日浦支部長です・・・。
あなたと・・・戦う事を本当につらそうに、していました・・・。」
あなたはご存じないかもしれませんが、支部長は美香殿にかつて命を救われたのです・・・。
お二人が、互いに特別な感情を抱いていたのは、我々も知ってました・・・。
ですが、二人の立場は、決して結ばれることのない運命。
みんな・・・敢えて、その件には触れないようにしていたのです・・・。
そして、今度の世界侵攻にも、最後まで反対していたのが日浦支部長です・・・。
あなたと・・・戦う事を本当につらそうに、していました・・・。」
「はぁ? そ、そんな・・・なんで、なんでそんな事を一言も言わねぇんだっ!!
だったら、オレ、・・・オレ達・・・戦わなくても!?」
だったら、オレ、・・・オレ達・・・戦わなくても!?」
だが、全ては手遅れだった・・・。
もう、失った命は戻ってこない・・・。
日浦総合リサーチの事務所に、
もう、
マンデリンの芳しい香りが漂う事は・・・
ない。
もう、失った命は戻ってこない・・・。
日浦総合リサーチの事務所に、
もう、
マンデリンの芳しい香りが漂う事は・・・
ない。