Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

緒沢タケル 秘密工場へ47

 
 二人は急いで部屋を出る!
その時、 大きな衝撃音と建物全体が揺らぐ。
 エレベーターは上に昇ってしまっている・・・ダメだ、反応もしない!
 「これは僕の仲間の爆破ではない! 早く出よう、何もかも吹き飛ばすつもりだ!!」
日浦が叫ぶ!
タケルたちは非常階段を見つける・・・ここはロックされていなかった!
最初から?
それとも、非常システムが作動すると、ロックが外れるのか?
断続的に悲劇的な破壊音が遠くから聞こえる。
地下5階・・・ここから逃げ切れるのか!?
度重なる衝撃と振動によろめきながら、地下3階まで昇ると、
階段はそこで途切れていた・・・。
二人は顔を見合わせ、ドアノブをまわす。

・・・爆発はここにも既に及んでいた。
フロアの他の部屋のドアから炎が吹き出ている。
どうやってここから脱出する?
 「日浦さん!?」
 「タケル君、落ち着いて・・・!
 地上への非常階段は、直通でないだけで、このフロアの他の場所から通じているはずだ、
 急いでそこにたどり着ければ・・・。」
その時だ、
恐らく非常システムというより火災に反応したのだろう、
廊下にシャッターが降り始めた!
 「いけない! タケル君早く!!」
廊下の仕切りごとに次々シャッターが閉まっていく。
急がないと!!
二人は駆け足で閉まり始めるシャッターをかわして行く・・・!
 「あれだ! あそこに非常階段が!」
それは目の前だ!
 だが先にシャッターが・・・。
間に合わない!!