2008-02-26から1日間の記事一覧
だが、動物達は出てこない・・・。 「日浦さん、・・・やっぱりあいつら・・・。」 「恐らく、煙にやられたんだろう、 あの・・・檻に入れられた人間達も一緒に・・・、 証拠は・・・全て炎の中ってことだな・・・。」 「撮った画像やデータは?」 「勿論あ…
外人レスラ-の狂気のパンチが飛ぶ! だが、今度はタケルはかわそうとすらせず、真正面からその大きな手の平で受け止める! このレスラーが、タケルの真の恐ろしさに気づいたのは、 たった今、この瞬間・・・、 そして全てが後の祭りだった・・・。 「・・・…
「タケル君!」 急かす日浦に、タケルは振り返り、急いで階段を駆け登る。 地下2階・・・そして地下1階! 下のフロアからは更なる爆発音が聞こえてくる、 地上まで、もう一息・・・! 全ての階段を昇りきり、 後はこの施設から脱出すれば! そして、廊下に…
ガガァン!! ・・・シャッターは床まで降りきらなかった・・・。 だが、タケルも日浦も目を疑った・・・。 何故!? 床とシャッターの隙間に・・・、 このフロアーに閉じ込められてたライオンや猿が、 脇の廊下から駆け寄り、その身を差し入れていたのだ・…
二人は急いで部屋を出る! その時、 大きな衝撃音と建物全体が揺らぐ。 エレベーターは上に昇ってしまっている・・・ダメだ、反応もしない! 「これは僕の仲間の爆破ではない! 早く出よう、何もかも吹き飛ばすつもりだ!!」 日浦が叫ぶ! タケルたちは非常…
彼らはあくまでも、研究者、 少々、銃の扱いは習ってるようだが、しょせん素人なのだ。 「後は頼むよ、タケル君!」 「うっす!」 銃がなければ、怖くもなんともない。 タケルは目にも止まらぬ速さで白衣の者の持つ拳銃を蹴り飛ばした。 部屋の隅に拳銃が転…
? 日浦は笑っていた・・・この状況で!? いったい、どんな脱出法が? その時、研究所内にけたたましいサイレンが鳴り響く。 どうやら、地上の警備員が目を覚ましたか、交代の人間がシステムを作動させたようだ。 いや、ことによると、今、拳銃を構えてる研…
日浦は更に言う。 「これが本当にキミに教えたかった事さ。 この世界の真の姿・・・スサの血を引くキミがどんな反応をするかね? 安心したよ、キミは純粋に怒りの感情を見せてくれた・・・。」 「オレに・・・、オレに何をしろってんです・・・!?」 「早急…
「すまない、ガラにもなく、興奮してしまったようだ、 勿論、キミを責めてるわけじゃない・・・。 いや、個人を責める事などできやしない。 これは・・・人間全体の罪なんだ・・・。」 「人間の・・・罪?」 「そうだ、誰も自分たちがやってることを悪だなん…