Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

緒沢タケル 秘密工場へ50

 
外人レスラ-の狂気のパンチが飛ぶ!
だが、今度はタケルはかわそうとすらせず、真正面からその大きな手の平で受け止める!
このレスラーが、タケルの真の恐ろしさに気づいたのは、
たった今、この瞬間・・・、
そして全てが後の祭りだった・・・。
 「・・・らぁぁぁあああああッ!!」
そのままレスラーの拳を握りつぶす!
大男の口から、声にもならない叫び声が搾り出される!
そして大きく振りかぶったタケルの右腕から・・・、
まるで隕石の落下のような破滅的な一撃を顔面に・・・!
 ドグシャァッ!!
大男の顎が完全に粉砕された!!
そのまま反対側の廊下まですっとぶ!!
・・・もう、
二度と立てやしまい・・・。

しばらくタケルは、殴り飛ばした体勢のまま、固まっていた・・・。
と言っても、2、3秒の事だけだが・・・。
日浦が、のびている大男のカラダに近づき、彼を必死に動かそうとしている。
 「日浦さん?」
 「こいつはただの雇われガードマンさ、・・・このまま、焼け死なす事もないだろう・・・!?」
そう言われて、タケルも我に返る。
急いで大男を担ぐと、出口まで向かって、一直線に走り始めた・・・!
二人は建物から出る・・・。
見ると、近接してる工場からも火や煙が噴出しているが、
それほどの被害はなさそうだ。
・・・それよりも、
研究施設からの爆発音と火柱はどんどん頻繁になってゆく。
そのうちに、真っ黒に汚れた白衣を着た男たちが転がるように飛び出てくる・・・。
先ほどタケルにぶっ飛ばされた者達だ。
どこかに寄り道してたのかもしれないが、もうそれはどうでもいい・・・。