サクリファイス~生贄
12.
「・・・それで、私たち天使・・・シリス・・・アスラ、
そしてこの私の目的はそれぞれ違うのだけど、
今度の事件、
即ち人間が、自分達の手で、この大地を守り抜いた事は、
一つの実績を作ったこととなり、
天空の者達との間で、契約の内容は新たな段階へと更新された。
そしてこの私の目的はそれぞれ違うのだけど、
今度の事件、
即ち人間が、自分達の手で、この大地を守り抜いた事は、
一つの実績を作ったこととなり、
天空の者達との間で、契約の内容は新たな段階へと更新された。
その一環として・・・私に実体が与えられた・・・。
その気になれば、力づくで復活を果たしてもいいんだが、
なるべくなら、彼らとの合意のうちに物事を運ぶ方が望ましいのでね・・・。
と言ってもこのカラダは、ただのイズヌの国の一介の羊飼いのものだ。
その気になれば、力づくで復活を果たしてもいいんだが、
なるべくなら、彼らとの合意のうちに物事を運ぶ方が望ましいのでね・・・。
と言ってもこのカラダは、ただのイズヌの国の一介の羊飼いのものだ。
400年前のシリスの時とほぼ同様、
適性のある人間の魂に潜み、
ある時点で入れ替わる。
元の人物には申し訳ないが・・・。」
適性のある人間の魂に潜み、
ある時点で入れ替わる。
元の人物には申し訳ないが・・・。」
ランディが短慮な・・・しかし当然の疑問を述べる。
「つまり、その羊飼いの男のカラダを乗っ取ったと・・・?」
「ランディ! 言葉に気をつけよ!」
「はっ! も、申し訳・・・」
だがルシファーは気にも留めない。
「ああ、ああ、
だが、その事では私を責めないでくれ、
実は、乗っ取ったといっても、
このカラダ、私が乗っ取る前に、既に他の人間に『食われて』いてね?
もう、羊飼い本人の魂は最初から残っていないんだ。」
「く、食われて・・・とは!?」ランディだろうが誰だろうが、この言葉だけでは理解できまい。
「さて、この話題も重要だ。
特にランディ君、・・・キミにはね・・・。
その為に、キミに見える姿で私はこの部屋に入ったんだ・・・。」
「つまり、その羊飼いの男のカラダを乗っ取ったと・・・?」
「ランディ! 言葉に気をつけよ!」
「はっ! も、申し訳・・・」
だがルシファーは気にも留めない。
「ああ、ああ、
だが、その事では私を責めないでくれ、
実は、乗っ取ったといっても、
このカラダ、私が乗っ取る前に、既に他の人間に『食われて』いてね?
もう、羊飼い本人の魂は最初から残っていないんだ。」
「く、食われて・・・とは!?」ランディだろうが誰だろうが、この言葉だけでは理解できまい。
「さて、この話題も重要だ。
特にランディ君、・・・キミにはね・・・。
その為に、キミに見える姿で私はこの部屋に入ったんだ・・・。」