Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

2chで見つけた怖い話

ネットにはいろんなお話が転がってます。
中でも有名な物や、無名でもそこそこ怖いお話が・・・。
これは以前、私が見かけたお話ですが、元ネタが何かもうわかりません。
記憶もあやふやなので細部が異なってる可能性もあります。
詳しい人がいたら教えてください・・・。
話は一人称で始まります・・・。

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今日は学校の友人たちと肝試しを行うことになっていた。
とはいうものの、体調が芳しくなく、気分もすぐれないままだったが、
待ち合わせに遅れるわけにもいかずに、
指定された林の中に立っている廃ビルへと向かった。
既に仲間たちは4人集まっていた。
・・・全員しょっぱなから暗い顔をしているようだ。
陰気な奴らだ。

その内の一人、Aが周りを見回してこんなことを言った。
 「・・・ここはバブルのころ建てられたけど、
 不況の折、倒産してどこも買い手がつかずに野ざらしにされている。
 絶好のオカルトスポットなんだけど、去年の秋、
 一人の受験生が屋上に入りこんで飛び降り自殺した。
 ・・・それで今は完全に立ち入り禁止となってるけど、
 塀を乗り越えれば、問題ない。
 さぁ、行こうぜ・・・。」
この廃ビルの事は以前から知っていたが、
飛び降り自殺の事は初めて聞いた。
そんなことがあったのか。

早く出発すればいいのに、なかなかみんな足を動かさない。
自分としては早く行きたいのだが、何をしてるんだ、こいつら。
どうやら、Dが行くのを渋ってるようだ。
ここまできて何を今さらか・・・。
Dはあろうことか、いきなり「このビルに入るのやめないか!?」といいやがった。
理由を尋ねると、さっきから悪寒が止まらないらしい、
演出なら大したもんだが、どうも本気のようだ。
そういえば、オレもさっきから寒気がする。
だが逸る気持ちは抑えられず、オレは他の3人を促した。

一度後ろを振り向くと、Dが怯えた視線をオレ達に向けていたが、
そんなものに構ってはいられない。
オレ達は塀を乗り越え、
ビルの敷地に入り込んだ・・・。

確かに、変な空気が感じられる・・・。
4人とも辺りを探索していたが、Bが電源板を見つけていた。
動くのか?
なんと電気がまだ通じていたようだ。
ビル内の照明の一部とエレベーターが起動した。
飛び降り自殺があった屋上は5階の上なので、エレベーターが使えるのは嬉しい。

ふと気付くと、Cの様子がおかしい。
震えているのか?
AとBも顔を見合わせていたが、
エレベーターの中に入ると、Cは「寒い寒い」と言いだして、隅っこで固まってしまったのだ。
オレはCの背中をさすって「大丈夫か」と言ってやったが、
そのとたん、Cはエレベーターの中でうずくまって動けなくなってしまった。

こいつはもうダメだ・・・。

AもBも無言になった・・・。
オレは二人をはやしたてなんとか屋上まで上がるべきだと思っていた。
Cをエレベーター内に残し、かごは屋上への手前の踊り場にたどり着いていた。

やはり雰囲気が奇妙だ。
AもBも感じてはいるのだろう。
オレも何かに引き寄せられているかのような錯覚を生じている。
CやDが途中でリタイアしたのも無理ないかもしれない。

外は風もないのにイヤに寒い。
ここも屋上には違いないが、
飛び降り自殺があったのは、
ここから梯子が伸びた先にある貯水槽のフロアからだそうだ。
A、Bと梯子を登っていくが、
突然、Bが動けなくなった。
 「もういやだ、これ以上、上に行けない!」
根性無しめ、ここまできて・・・。
おれは下から梯子を登り、Bを追い越した。
Bはカラダを震わせたかと思うと、突然吐きやがった。
コイツももうダメだ・・・。

オレは屋上にAと一緒に立っていた。
寒い。
Aは一人、飛び降り自殺があったと思われる場所にふらふら歩いていく。
まるで吸い込まれるように。
「危ないぞ」とオレは叫んだが、Aは聞こえてないのか、
そのまま下を覗くだけだ。

オレは急いでAに近寄りそのカラダを抑えようと思った。
寒い、ああ寒い。
オレがAのカラダを抱きかかえた瞬間、Aは叫び声を上げたように思う。
その時、オレはこの後どうすればいいのか、わかったんだ。
一人じゃ嫌だ、
寒いんだ

Aが暴れようとしたがどうでもいい、
オレの目の前には「あの」地面が広がっている。
Aを抱きかかえたオレは、そのまま「再び」あの地面に向かって飛び降りたんだ

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