Lady Merry の日記

Yahooブログから引っ越してきました。

深まる謎

 
サルペドンが辺りを観察しながら次の行動を決めた。
 「だが、生き残りがいるなら、他にも誰かいるかもしれない、
 引き続いて・・・その少女でもいい、
 なんとか話を聞き出そう。」

・・・とは言ったってなぁ・・・。
他に手がかりも・・・。
と言いつつ、マリアとサルペドンは族長の邸宅の調査を終えていた。
周りに死体はあるが、
族長とその家族のものではないらしい・・・。
そしてダイアナの家族の家も見つかったが、
・・・こちらは、ほぼ・・・全滅のようだ・・・。
その家に住む家族構成全てを把握してるわけではなかったが、
少なくともダイアナの両親らしき人物は死体となって倒れていた・・・。

・・・外傷は見当たらない・・・。
ただ顔は恐怖と苦痛に歪んでるように見える・・・。
クリシュナが叫ぶ。
 「いったい、どうなっているのですか!?
 死因が特定できない!
 やはり生き残ってる者の証言がないとこれでは・・・!」

酒田のおっさんが恐ろしいことを言う。
 「クリシュナ、伝染病ってことはねぇよな・・・、
 だとしたらオレ達も・・・?」
 「それはないでしょう、表の武器を持ってた人間や、獣に襲われた者がいるわけですし・・・。」
 「でもよ、伝染病の症状が精神錯乱を伴うものだったら?
 周りが認識できなくなって友人や家族を襲ったり、
 ・・・動物に襲われたってのも、実は人間がヒトを襲ってたりして・・・。」
マリアが顔をしかめた。
 「冗談はやめてください、酒田さん、こんな時に・・・!」
 「でもよ、そーでも考えないと・・・、
 敵がいるってのなら、そいつらの死体が一つもないってのは不自然でしょ?
 あらかた回収したにしても、それこそ大部隊でもないとここまで痕跡を残さずに、
 撤収するのは不可能だ。」