第二十九話
どわぁぁあああああっ!!
朝田の記録は軽々と破られた、・・・それも女子のエリナに・・・。
当然朝田は茫然自失・・・、
加藤とヨリは手を握り合って飛び跳ねている。
「「きゃーきゃーきゃー! エリナちゃんかっこいいぃぃ~っ!!」」
何しろ二人は以前、エリナのアクロバットアクションを目撃している。
その身の軽さは証明済みだ。
エリナはマットから身を起こすと、右腕をかざしながら加藤とヨリに抱きついた!
「ありがとうございますぅ~!」
もはや朝田など眼中にもない!
エリナはその後も100メートル走、ハードル走、走り幅跳びで次々と女子の記録を更新していく。
まさにスーパーレディ!
それらを優一は醒めた目で見続けている。
「なに、目立ってんだよ、あいつ・・・。」
では朝田はどうか!?
100メートル走ではさすがに一位を取ることはできなかったものの、
彼の余裕の笑みは消えることはなかった・・・。
それは・・・砲丸投げ!!
「どぉりゃああっ!!」
ドッゴーンッ!!
「朝田! 15メートル20!!」
この二クラスで最高の数値が打ち出された!
パワータイプではない鮎川クンでは、この成績には届かない!!
「え・・・エリナちゃん!?」
「だ・・・だいじょうぶです、女子と男子は球の重さ、違うんですよね?
な、なら・・・。」
100メートル走ではさすがに一位を取ることはできなかったものの、
彼の余裕の笑みは消えることはなかった・・・。
それは・・・砲丸投げ!!
「どぉりゃああっ!!」
ドッゴーンッ!!
「朝田! 15メートル20!!」
この二クラスで最高の数値が打ち出された!
パワータイプではない鮎川クンでは、この成績には届かない!!
「え・・・エリナちゃん!?」
「だ・・・だいじょうぶです、女子と男子は球の重さ、違うんですよね?
な、なら・・・。」
「エリナ・ウィヤード! 13メートル75!!」
驚嘆と落胆の声が同時にあがる!
これだけでも恐ろしい数字なのに!
いったい、彼女のカラダのどこにこんなパワーが!?
陸上部員のみならず、全ての運動系に属する生徒がエリナの運動能力に、目が釘付けとなっている。
・・・しかし、例の賭けは・・・。
驚嘆と落胆の声が同時にあがる!
これだけでも恐ろしい数字なのに!
いったい、彼女のカラダのどこにこんなパワーが!?
陸上部員のみならず、全ての運動系に属する生徒がエリナの運動能力に、目が釘付けとなっている。
・・・しかし、例の賭けは・・・。