Lady メリーと異教の騎士23
「おっしゃ! よろしく頼むぜ、
・・・人形とパートナー組むのは初めてだが・・・
仲良くやろうぜ!」
ハロルドはメリーに手を差し出した。
ハロルドの順応性の高さはどれほどのものだ?
もう、すっかり事態を受け入れてしまっている。
勿論まだまだ謎は多くあり、聞きたいことも山ほどあるのだが、
いい加減、夜も遅くなっていたし、明日は久々の依頼もある。
ここらで一息入れる決断をしたようだ。
一方、メリーは一般常識のある百合子の精神を保持していたが、
出された男性の手に、すぐさま応じて握手するほど社交的なわけもない。
差し出された手を、人形の手の甲で、払いのけるようにして口を開く。
「忘れてるかもしれないけど・・・
このカラダは、あるスィッチが入れば、自動的に殺戮人形となるわ・・・。
もう少し、警戒した方がいいわよ・・・。」
言われてハロルドは両手をあげる。
「・・・ブルルル、おお怖ぇぇ・・・って、おい、どこ行く?」
見るとメリーは割れたガラスの窓に向かって歩き出した。
そういやぁ、割れたままだった。
「適当に身を隠してるわ、
あなただって、初対面の怪しげな化け物のいる部屋で眠りたくはないでしょう?」
彼は笑いながら首を振る。
「いぃやぁ~? なんならベッドの中で一夜をともにしてもぉぉおおおお!?」
目にも止まらぬ素早さで、メリーの右手がハロルドの顔面に突きつけられる。
・・・手には割れたガラス片が握られている・・・。
ハロルドはそのままホールドアップ状態だ。
そして、メリーは静かに語る。
「ハロルド・・・だったかしら? ・・・仲良くやりましょう?」
「・・・ヘヘッ、ああ、ハロルド・スミス・ピーターガンだ、・・・よろしく。」
(ところで、この窓ガラスの掃除・・・オレがやんのかよ!?)
ハロルドの順応性の高さはどれほどのものだ?
もう、すっかり事態を受け入れてしまっている。
勿論まだまだ謎は多くあり、聞きたいことも山ほどあるのだが、
いい加減、夜も遅くなっていたし、明日は久々の依頼もある。
ここらで一息入れる決断をしたようだ。
一方、メリーは一般常識のある百合子の精神を保持していたが、
出された男性の手に、すぐさま応じて握手するほど社交的なわけもない。
差し出された手を、人形の手の甲で、払いのけるようにして口を開く。
「忘れてるかもしれないけど・・・
このカラダは、あるスィッチが入れば、自動的に殺戮人形となるわ・・・。
もう少し、警戒した方がいいわよ・・・。」
言われてハロルドは両手をあげる。
「・・・ブルルル、おお怖ぇぇ・・・って、おい、どこ行く?」
見るとメリーは割れたガラスの窓に向かって歩き出した。
そういやぁ、割れたままだった。
「適当に身を隠してるわ、
あなただって、初対面の怪しげな化け物のいる部屋で眠りたくはないでしょう?」
彼は笑いながら首を振る。
「いぃやぁ~? なんならベッドの中で一夜をともにしてもぉぉおおおお!?」
目にも止まらぬ素早さで、メリーの右手がハロルドの顔面に突きつけられる。
・・・手には割れたガラス片が握られている・・・。
ハロルドはそのままホールドアップ状態だ。
そして、メリーは静かに語る。
「ハロルド・・・だったかしら? ・・・仲良くやりましょう?」
「・・・ヘヘッ、ああ、ハロルド・スミス・ピーターガンだ、・・・よろしく。」
(ところで、この窓ガラスの掃除・・・オレがやんのかよ!?)